MacにffmpegをHomebrewでインストールする手順【コマンド例・動作確認まで】

ffmpeg は動画・音声の変換・エンコード・編集をコマンドラインで行えるオープンソースツールです。macOS では Homebrew を使えば依存関係ごとまとめてインストールできます。

Homebrew のインストール

まだ Homebrew を導入していない場合は、ターミナルに以下を貼り付けて実行します。

/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"

ffmpeg のインストール

Homebrew がセットアップ済みであれば、1コマンドでインストールできます。

brew install ffmpeg

ターミナルでbrew install ffmpegを実行しているmacOSの画面。Homebrewが依存パッケージを含めてffmpegをダウンロード・インストールしている様子
brew install ffmpeg の実行中。依存パッケージが自動で解決される

インストールが完了するとすぐに ffmpeg コマンドが使えるようになります。

ターミナルでffmpeg –versionを実行した結果画面。ffmpegのバージョン情報と対応コーデック一覧が表示されている
インストール完了後に ffmpeg -version で動作を確認

動作確認:ffmpegのバージョン確認

以下のコマンドでインストール済みのバージョンを確認できます。

ffmpeg -version
ffmpeg version 5.0.1 Copyright (c) 2000-2022 the FFmpeg developers
built with Apple clang version 13.1.6 (clang-1316.0.21.2.5)
libavutil      57. 17.100 / 57. 17.100
libavcodec     59. 18.100 / 59. 18.100
libavformat    59. 16.100 / 59. 16.100
上記はインストール時(2022年)のバージョンです。現在の最新バージョンは ffmpeg.org で確認できます。brew upgrade ffmpeg で最新版に更新できます。

ffmpegとffmpeg-fullの違い:どちらをbrewで入れる?

2026年10月17日に Homebrew公式のffmpeg と ffmpeg-full を確認しました。通常の動画変換は、この記事の brew install ffmpeg から始められます。ffmpeg-full は追加のツールやライブラリを含むformulaです。

比較項目ffmpegffmpeg-full
インストールbrew install ffmpegbrew install ffmpeg-full
主な外部ライブラリx264、x265、libvpxなど左記に加えてlibass、libbluray、libsoxrなど
選ぶ目安H.264・H.265などの一般的な変換ASS字幕描画など、追加ライブラリが必要な処理
コマンドの場所通常はHomebrewのbinから実行keg-only(通常のbinへ自動リンクされない)

ffmpeg-full を使いたいときは、インストール後にパスを指定すると、通常版と取り違えずに実行できます。

brew install ffmpeg-full
"$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -version

ffmpeg-full でもコマンド名は ffmpeg です。ffmpeg-full というコマンドを実行するわけではありません。以下でライブラリのビルド設定や実際に利用できるエンコーダー・フィルターを確認できます。

"$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -buildconf
"$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -encoders
"$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -filters

ffmpegのアップデート

通常版は次のコマンドでHomebrewのformula情報を更新し、インストール済みのffmpegを更新します。

brew update
brew upgrade ffmpeg
ffmpeg -version

ffmpeg-full を使っている場合は brew upgrade ffmpeg-full とし、上記のフルパスでバージョンを確認してください。両方入っている場合、通常の ffmpeg コマンドがどちらを指すかはPATHによって決まります。

参考:Homebrew公式FAQ:パッケージの更新

zsh: command not found: ffmpeg と表示されるとき

まず、Homebrewとffmpegが見つかるかを確認します。

command -v brew
brew list --versions ffmpeg ffmpeg-full
command -v ffmpeg
  • brew 自体が見つからない場合:Homebrewインストール時の「Next steps」にある brew shellenv の設定を確認します。標準のインストール先はApple Siliconが /opt/homebrew、Intel Macが /usr/local です。
  • どちらのformulaも未導入の場合:brew install ffmpeg を実行します。
  • ffmpeg-full だけが入っている場合:keg-onlyのため、まず "$(brew --prefix ffmpeg-full)/bin/ffmpeg" -version で動作確認します。
  • 通常版が入っているのに見つからない場合:HomebrewのbinがPATHにあるか、brew info ffmpeg の案内を確認します。設定後はターミナルを開き直し、command -v ffmpeg で確認してください。

たとえば、Apple Siliconの標準パスにHomebrewがある場合、現在のzshには次のように設定を反映できます。永続化はインストール時の案内に従って ~/.zprofile などに設定します。

eval "$(/opt/homebrew/bin/brew shellenv)"
ffmpeg -version

Intel Macの標準パスなら /opt/homebrew/bin/brew を /usr/local/bin/brew に置き換えます。独自の場所へインストールした場合は、その実際のパスを使ってください。

参考:Homebrew公式:インストール先とセットアップ

Homebrew 版 ffmpeg で使えるコーデック

Homebrew の ffmpeg はH.264・H.265などの主要なコーデックに対応しています。利用できる機能はインストールしたformulaとバージョンによって変わるため、実際の環境で確認してください。

ffmpeg -codecs | grep -E "h264|hevc|vp9|av1"

Apple Silicon(M1/M2/M3)搭載 Mac では、H.264・H.265 のハードウェアエンコード(h264_videotoolbox / hevc_videotoolbox)も利用できます。ソフトウェアエンコードと比べて大幅に高速です。

よく使うコマンド例

MP4コンテナに変換する(既定設定):

ffmpeg -i input.mov output.mp4

H.265(HEVC)に変換する:

ffmpeg -i input.mp4 -c:v libx265 -crf 28 output.mp4

Apple Silicon のハードウェアエンコードを使う:

ffmpeg -i input.mp4 -c:v hevc_videotoolbox -q:v 50 output.mp4
Tomokatsu Yukishita (雪下 智且)
Tomokatsu Yukishita (雪下 智且)
Engineering Manager / 宅地建物取引士

車載ソフトウェアの開発に携わっています。MacやRaspberry Pi、写真機材など、試したことをこのブログに書いています。

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